2012年03月18日

神田昌典「2022― これから10年、活躍できる人の条件」

「2022― これから10年、活躍できる人の条件」
神田昌典著
↓↓↓ (画像をクリックすると「楽天ブックス」にて詳細を見ることができます)





・結論から言えば、これから10年、日本人は、世界のあり方に多大な影響を及ぼす。
・出来事そのものではなく、出来事が起こる背景を読む。
・未来へ向かう流れが見えたとたん、目の前の仕事(勉強)が意味を持ってくる。同じ仕事(勉強)でも、面白くて面白くてたまらなくなり、毎日がワクワクの連続になる。
 さらには、大きな流れがわかれば、目の前の出来事から、将来の出来事が予想できるようになってくる。
・2012年には、「効率」「情報」の時代が終焉し、「共感」「つながり」の時代へ本格シフト
 2013年に中国、アメリカが激震。金融危機が発端か?
 2015年までに、明治維新、太平洋戦争終戦に匹敵する変革が起こる。その規模は、国の体制が変わるほどであり、革命と呼んだほうが適切。価値観がひっくり返り、ビジネスよりも、宗教が価値を持つ時代がはじまる。
・歴史は70年周期で巡っている。
 重要なことは― 歴史とは、ランダムな出来事の連続により創られるのではなく、同じパターンの物語の繰り返しにより創られているという認識だ。
・2007年以降の私たちは、2015年からはじまる新しい時代を創るための、対話をすべき時期にいます。この時期には、ひとつの時代を創り上げてきた四世代が、過去を振り返って、今後も引き継ぐ価値観と、もはや手放すべき価値観、そして新たに創るべき価値観について、対話をすべき時期なのです。
・いま、世代を超えて、共同作業で、これからの日本はどんな社会にすべきなのか、と話し合うことが― 本当に新しい時代を切り開いていくことになります。
・文明が崩壊する原因は、戦争でも病気でも食糧危機でもない。それは歴史が大きなターニングポイントに差しかかったときに、「引き継ぐべき価値観」と「捨て去るべき価値観」を見極められたかどうかの違いだというのだ。
・あと三年足らずという限られた時間で、1945年からの総決算を、世代を超えて行わなければならない。国際社会における日本の役割は何かと考え、手放す価値観と、次世代にまで持ち込む価値観を見極めなければ、日本沈没……、いや、日本文明が崩壊する。
・時代の変わり目は、想定外の連続。とにかく用心に越したことはない。
・いったい過去の日本人は、70年おきに訪れる「危機の時代」をどう乗り越えてきたのか。そして今回、私たちは、どのように乗り越え、希望と新しい規範をこの国にもたらせばいいのか?
・地域を愛するリーダーが多数生まれ、地域コミュニティが強くなれば、地震も怖くないし、犠牲も最小限に抑えられる。
・デント氏の(国の経済)予測法を極めて単純化して言えば、景気は46〜50歳の人口の増減によって決まるというものだ。この世代は、人生で最もお金を使う世代であり、節約したくても、出費を抑えられない。
・ローレンス・トーブ氏は著書「3つの原理」で、儒教を共通に持つ東アジアの国々が、儒教経済圏を形成し、21世紀前半における世界のリーダーになるだろうと予想している。この儒教経済圏は、日本、中国、朝鮮で構成される。「中国」には、中国、台湾、香港、マカオ、「朝鮮」は韓国と北朝鮮を含むと定義されている。
・いやーほんと激動だよ。激動。明治維新が、アジア全体で起こっているようなものかもしれない。この儒教経済圏が求心力となり、東南アジア諸国を含めた市場が拡大していくから、おそらく2025年頃、遅くとも2033年頃までには、EUと似たような経済圏を、実質的に形成していくだろう。
 私は、この経済圏を、アジア・ユニティ(AU)と呼んでいる。総人口は20億人を超える。しかも世界で最も成長率が高い国々が連携をとるわけだから、おそらく、その時点で世界は、アジアを中心に再編成されると言ってもいい。なんといってもEUの人口は約5億人。アメリカは3億人しかいないのだから。
・いまや私たちが何を思い、何を描くかは、大きく世界のあり方に影響を与える。どんな未来を描いているか。そのために、どんな小さな行動をするか。その行動が急速に社会的問題を解決し、急速に新しい産業を生み、急速に新しい世界を目の前に出現させる。
・もしあなたに、高校二年生の子どもがいるなら、いったいどんな後押しをしてあげられるだろうか?以下は、私が自分の息子に伝えるアドバイスとして書きとめることにする。
 まず海外留学、まず英語、そして中国語
 ふたつ目は、ボランティア体験だ
 三つ目は、優秀な人材が集まる場所の空気を吸え
・これは自分の仕事だと思えるプロジェクトが現れたときには、それだとわかる。もう疑問なしに、わかってしまう。
なぜなら、その瞬間に、リスクという言葉が脳裏から消えるからである。
本当に熱中できる仕事に、リスクはない。
ここは覚えておいていただきたいので、もう一度、大きな声で言う。
本当に熱中できる仕事に、リスクはない。
そして、それが― ライフワークに出会えた瞬間なのである。
・ポジティブであろうがネガティブであろうが、すべての体験を受け入れ、さまざまな役者が演じるドラマを通して、自分とは何者かということを探求していくのが人間の生なのである。
・私は課題に向かって思考を整理する際に、全脳思考という思考法を使う。その方法では、意識の深層での答えを見出していくために― 誰をハッピーにしたいかという質問をする。
・2022年。
 遠い先のように思えるが、たった10年。日本の歴史からいえば、ほんの一瞬だ。
 その一瞬のために、僕らは命を燃やせるか。

 この課題に向かうために、いま誰かの笑顔を、10年後に出会う笑顔を、思い浮かべてほしい。10年後、あなたは、どんな自分になっているのか? 誰をハッピーにしているのか? そのとき、日本はどのように輝いているのか?


----------------------------------------------


愛と感謝をこめて


にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

posted by けい at 06:34| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。